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□いろいろな意味をもつ抽象化された列柱でつくる美容室
東京でも美容室がひしめくエリアの小さなビルの3階に位置する美容室です。
小さな店内に求められた5面のセット面。小さいながらサービスを受ける数時間自分が特別になれる場所を作ることが必要でした。そのために、列柱があることで、自分の空間を認識するためのフレームとして囲まれた個室感と店内の一体感を両立しながら、店内に奥行も感じさせています。
列柱の内側はカットスペース、外側はエントランスやトイレ、スパスペースなど、列柱により店内を視覚的にも空間的にも緩やかに仕切りながらつないでいます。仕上げの材料は、特徴あるミラーをきわだたすために壁のトーンを落とし、煉瓦や古材など光沢が少なく光を反射しない素材を用い、また時間とともにその風合いを増す素材を用いています
店名にもなっているaphilosとは、「a」=オーナーの頭文字+「philos」=philosophy(哲学)、オーナーの哲学を伝えるという意志が込められた造語で、過去の哲学者が講義をおこなったギリシャ建築のように、列柱によって空間を構成することで、訪れた人の印象に残る空間となっています。
所在地:東京都渋谷区
建物竣工年:2013年
主要構造:鉄骨造
床面積 : 52.56m²
竣工:2013年
撮影:石田篤

principal use:hair salon
address:tokyo
structure:steel
floor area : 52.56m²
completion:2013
photo:Atsushi Ishida