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■街の中に宿泊する体験
本プロジェクトは、そんな路地裏に建つ新築ビルをホテルに変更する計画である。
浅草の商店街から一本入った路地に建つ。浅草のまちは仲見世や雷門通りを中心として観光地化しているが隣接して東京の下町らしい暮らしがのこっている。客室や水回りを法的機能的に必要な大きさを確保し、そのボリュームを建物内に配置することによって、浅草のローカルを体験するような、路地を立体化したようなホテルある。
ボリュームのカラースキームは浅草の石畳や瓦、左官の土色や浅草寺の銅板などを参照している。
一階部分はソファや、テーブル、バーテーブルなど、多様な用途に使用可能なようにしつらえ、ホテルの利用者にとどまらず、近隣の住人のドロップインのワークスペースとしても利用可能としている。
ガラス張りの外観からはボリュームが見え、小さな庭のようなスペースでは街を丸ごと体験することができる。
最小限のスペースと合理性でできたこの個室群は、まさに浅草の路地裏、そのものであるといえるだろう。
用途:ホテル
所在地:東京都台東区 
竣工:2020年 
主要構造:鉄骨造
照明設計:杉尾篤照明設計事務所
撮影:長谷川健太

Principal use:Hotel
Location:Taito-ku,Tokyo
Completion:2020
Stracture:Steel
Lighting design:SUGIO LIGHTING OFFICE
Photo:Kenta Hasegawa