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郊外のマンションのリノベーションです。「60㎡弱の小さな空間だが、できるだけ大きな空間を確保したい」そのために主寝室も子供室も一部屋にしてしまう選択肢ではなく、細切れになった空間の無駄使いをやめ、水廻り、収納、個室を南側に寄せ、玄関、キッチン、リビングを、全体の面積の半分以上の占めるひとつながりの自由に使える空間としました。できる限り既存を生かし、間仕切壁や配管など、使えるものはできるだけ残しながら計画しています。
一方で、天井や壁の仕上げなどは撤去して、既存の躯体が持つ素材感や形状をいかした計画としています。建物の柱や梁によって生み出してしまう凸凹をいかして、間接照明や飾り棚としたり、配管や配線が多く出てくる天井にあえてルーバー天井を設置し、一見すると邪魔に感じるようなものたちを設計に取り込み、実際の生活にまで溶け込ませています。
アトリエスペースは将来子供室として使うことを予定しており、住宅内に更新可能な空間を残し、もともと細切れになっていた空間をひとつながりにし、寝室、トイレ、浴室など、必要な箇所は、きちんと分けながら、つながることもできる空間です。
主要用途:住宅
所在地:埼玉県さいたま市
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
専有面積:59.33㎡
竣工:2012年(建物竣工年:1986年)

principal use:house
address:Saitama Prefecture
structure:SRC
floor area : 59.33㎡
completion:2012