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清澄の店舗付き住宅の一階部分に位置する千葉県に本店がある酒屋「IMADEYA」のお酒のビギナー向けの店舗「いまでや清澄白河」の路面店。 約7.5坪の専有部に酒屋と角打ち機能を持つ。

近年「コーヒーの街」となり街歩きの若者が増えた清澄白河にあり、街歩きの中のなかでふらっと入りやすいような店舗に見えるよう心掛けた。小さな店舗のためたくさんの種類を置くことを目的にせず、酒に詳しくない人が興味を持てるよう置く商品を厳選し直感的に選ぶことができるようにしている。
角打ちの機能があり飲食店に見えると、買わず見るだけなど、ふらっと立ち寄ることが難しいので、あくまで店舗に見えるよう、椅子やカウンター然とした什器は置かず、棚がたまたま立ち飲みカウンターとして使えるような高さとして計画した。
カウンターは狭小の店舗の中心に設置し道路側に寄せて配置し、引き戸を開け放てば道路までもが店の一部として認識できるような敷地を大きく見立てられるように考えた。

周辺には古くからの商店や材木店や材木倉庫が多く、そういった周辺の建築群から、軒、中残のあるサッシ、グレーの外壁などのエレメントを参照し採用している。
内部のデザインは様々なデザインがある酒のラベルやボトルが主役となり内装が背景となるよう、床壁天井をすべてモノトーンかつ同じ材料で仕上げることができるようモルタルで仕上げた。

地域の数十年から数年と異なる時間軸や歴史を参照し設計に取り込み、そしてブランドの背景を空間や建築に落とし込んだ。敷地を大きく見立て外部を取り込むことで、地域になじみながら、まちの一部の様な場所となって行くことを願っている。
用途:酒屋、角打
所在地:東京都江東区 
竣工:2021年 
主要構造:木造
担当:須藤剛+髙岩愛実+山崎百々美
構造:多田脩二構造設計事務所
撮影:長谷川健太

Principal Use: Liquor store, Bar
Location: Koto-ku, Tokyo
Completion: 2021
Structure: Wood
project team: Tsuyoshi Sudoh+Manami Takaiwa+Momomi Yamazaki
Collaboration: Shuji Tada Structural Design Office
Photo: Kenta Hasegawa