□賑わいを映し出す大きなガラス壁面の建築
東京から1時間ほどの駅から5分ほどの場所に位置する築25年の事務所ビルから店舗やオフィスなどの複合施設へコンバージョンする計画です。新築時は学習塾だったビルをオーナーが自社ビルとして購入したものの、改修前は4分の3が空室であり、見た目のデザインだけで集客するのは難しいと考えられました。
そのため、周辺地域の不動産市場をリサーチし、人口減少が傾向にある地域ながら、小さな店舗や飲食店などが集積し、まちへの来外者も増加している地域であることから、路面部分にはカフェやパン屋など普段使いできる店舗や小さなオフィスが気軽に借りることが出来る設備とスペースを計画しました。
店舗やサロンなどパブリックな機能を建築に巡らせ、内部に人の流れをうみ、パブリックな部分をオープンなガラス壁面とし、ガラスの壁面は内部に光を届けると同時に、外部に賑わいを映し出し、小さなテラスや庇、植栽を含めた駐車場などと共に、いきいきとした新しいまちの風景を作り出す建築となるよう計画しました。
主要用途:事務所、店舗
所在地:埼玉県
構造:鉄骨造
階数:2
建築面積:158.76㎡
延べ面積:317.52㎡
竣工:2016年(建物完成年:1990年)
撮影:長谷川健太
principal use:office,shop
address:Kounosu City, Saitama Prefecture
structure:steel
floors:2
building area:158.76m²
total floor area : 317.52m²
completion:03/2016
photo:Kenta Hasegawa